Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

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「前回の入院の時は近寄りがたい雰囲気でしたよ」


先日の短期入院の際にOTからそう言われた。
自分ではそんなつもりはなかったけれどそうだったのだろう。
実際に入院した理由も身体のリハビリではなく心のリハビリだったと。
僕も薄々気付いていたがその通りである。

冬ということもあったけれど僕はずっと部屋に閉じこもっていた。
自分なりにやることを見つけようとしていたけれどもなかった。

ついこの間まで趣味というものが無かった。
何にも興味が持てないのだ。
趣味は?と聞かれたら無いと普通に答えていた。
やりたいことがあってもできないのだから意外と趣味を持つというのは難しい。


正直に言うとせっかく再就職した会社を辞めた理由は仕事ができなかったからだ。
自分でもどうしていいか分らないくらいに何もできなかった。
ただパソコンを見つめて時間が過ぎるのを待つ毎日。
辛かった。
何もできない自分が情けなかった。
元々仕事ができる方ではないけれどここまでできないのかと落ち込んだ。

乱れた食生活、壊れていく身体、心。
何もせずに過ぎていく休日。
コンビニ弁当でつなぐ毎日。

動きたくもないし動けなかった。

給料もそこそこで福利厚生もばっちり。
大手インフラ企業の中核子会社なので潰れることはない。
老後も安心。

頑張れば2~3年くらいはどうにかなっただろう。
仕事ができなくても会社的には2級の障害者を雇っているだけで貢献している。
補助金も2人分出るのだから給料なんて会社負担はほんのちょっとだし。
だからあのままでいてもよかったのだろうけど無理だった。

たった半年で逃げるように鹿児島に帰ってきたのが本当のところだ。



主治医から「入院してみない?」と言われたのがその2ヶ月後。
新燃岳の噴火もあり入院は3月末になった。

良くなるとは期待していないリハビリをとにかくした。
最低でも7時間はやっていたはず。
ただその姿は人を寄せ付けない印象だったそうな。
元々そんな感じだから相当なものだっただろう。
結果、最後の最後で胃潰瘍。
身体は正直なもんだ。

退院してからも抜け殻のような毎日が続く。
夏は本当にすべてが嫌で現実逃避のふて寝をしていた。
何もやる気がしない。

そんな中で僕を助けてくれる人がいた。
この言葉を使うと嫌がられるが僕は本当に救われた。

また、周囲の人にも救われた。
結果としてなんとか春から仕事ができる。


明らかに変わったと思ったのは12月中頃。
仕事がどうにかなると安心したのもあるだろう。

僕は泣けるようになった。
些細なことで泣くようになった。
涙が出るのである。
精神が崩れるのではなく元に戻っていくのを感じていた。

そこから前向きになっていく。
自分でも分かっている。
それが長続きしないことは。
だけどやれるだけはやる。
人生には波があるのだから。


僕がAVMと知ったのは18歳。
それから9年間障害を持つ可能性、死の可能性があると考えていた。
結婚は19歳で諦めた。
だから障害に対する受容は早かった。
死ぬ確率が人並みになったのだから、命があったのだから良しとしようと。
右半身が動かなくてもあまり落胆はしなかった。
円形脱毛になったりしたがどうでもよかった。

だから社会復帰は早かった。
退院3か月後から就職活動をして結構簡単に就職できた。

だけど今までと勝手の違う身体と生活。
すぐにボロが出てきたのだ。
そして今に至る。


以前との違いは趣味が持てる余裕があるということだ。
単純なことだけどこれはかなり大きいと思う。


手足のリハビリはそんなに苦ではないが心のリハビリが難しい。

「溝上君はその段階まで来たんだ」
そう言われた。

多くの人がそこまでたどり着けないらしい。
そりゃそうだ。
受容だけで何年かかることやら。
突然だったら最低でも僕なら5年はかかると思う。
そこで皆疲れてしまうのだ。
その点は運が良かったといい方向に思ってみたい。

これから先にはまだいくつもの壁がある。
さてさて越えることはできることやら。

もう人並みの人生はないのだから自分の好きなようにやるしかない。
諦めと寛容。

「足るを知る」
これが今の僕を支える言葉。
無いものをねだっても仕方ない。
あるものでどうにかしていく。

だけどある程度のラインに行くにはまだまだ時間がかかるだろうね。
あと何年したらそこに行けるだろうかね。

ま、気楽にいこう。
崩れたらまた戻せばいい。







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