Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

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小学3年くらいの頃、夕方になるとたまに電話をくれる人がいた。
「卵を取いけけー(取りに来い)」
そう言われると僕は自転車でその人の家へ向かう。
家から3分程のところに住んでいる婆さん。
入るのもためらうくらいの結構なボロ家。
倉庫から土間を抜け台所にむかうとそこに待っていた。
クシャクシャの髪、浅黒くしわだらけの顔。
奥の居間ではじいさんが相撲を見ている。
台の上に裏の鳥小屋で取れた卵がクシャクシャのビニール袋に入っている。
それをもらって帰るというのを数年続けた。
ただ、この卵は鳥小屋の状態も悪く泥と糞だらけ。
洗えばいいのにそのまんまで渡された。
それはもう汚かった。
卵は食べた記憶が無い。
母ちゃん捨ててたのかな。


近所に住む子供を呼ぶ口実の卵だった。








病院に入ったきりと聞いて10年、いや15年か。
亡くなったと集落の有線放送で知った。
人生の終盤戦はずっと病院と施設だったそうだ。
仮通夜の日に家の前を通りがかったのでちょっと覗いてみたら
仏間に白い布団が見えて、湧き上がるやっと終わったんだという気持ち。
お疲れ様でした。
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