Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

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翌日の朝が早いときに限って眠れない。
眠るのが怖いのはなぜだろう。
余計にきつくなるのは分かっているのに。

始発の電車に乗って羽田に向かう。
行き先は寒いらしい。
こんな季節なのに長袖を着ている。
明け方なので肌寒いからあんまり違和感が無い。

飛行機に乗るのは20歳のとき以来。
しばらく乗ってなかった。
スカイメイトがあるときはよく使っていたのに。
ここんとこ新幹線と船ばかりだった。
目的地は若干肌寒い。
長袖は正解だったみたい。

会いたい人がいてほとんど押しかけるような感じで行ってみた。
予想通り簡単には会えない。
会うためにはただ待つしかない。
古い建物だとは知っていたけど本当に古い。
20年程前でも古いと感じそうな場所にはたくさんの人がいた。
僕もその中に混じって待つ。
冷房もないその場所は暑いというか息苦しかった。

今日はだめかもしれない。
そう思い始めた4時過ぎに名前を呼ばれた。
部屋に入るとあの人がいる。
色々話をしてみた。
やっぱり難しいらしい。
断られると思ったらできると言われた。

「君はけじめをつけに来たんでしょ?」
そんなことを言われて「・・・、はい。」と答えてしまう。
「今まで見ないようにしてきたけどそうもいかなくなったんでしょ?結婚するの?」
「いえ、そういうもんじゃないですけど・・・。」
「そうじゃないとしても今27歳、そういう時期だ」

そんなこと言われて曖昧な返事しかできない。
本当はそんなもんじゃない。
怖い?確かに怖いさ。
でも違う。
簡単に分かりやすく言うと「逃げ」この一言になってしまう。
あの頃に戻りたいとか訳の分からないこと言うつもりもない。
戻れる訳が無い。
むしろマイナスになってしまう。
分かっているけどそういうことかもしれない。

「時期は連絡する。」
「君は首を洗って待ってなさい。僕も手を洗って待っているから。」

部屋を出て薄暗い廊下を歩いていると泣きたくなった。







帰りの飛行機。
空港で電話をしたら驚かれた。
何でそんなとこにいる。
なんでやるのかと。
「いい時期だから」と答えるけどそれは答えにならないだろう。
迷惑この上ないし、時期も最悪だ。
分かっているさ、僕も馬鹿じゃない。

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