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Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

その男は皆から慕われ尊敬されていた。
社会での立場も上にあるこの男は権力という力を持っている。
しかし皆はそれは当然のことと思う。
男はリーダーだった。








しかしそんな男には1つだけ変わった行動をしていた。
それは母乳を飲むということ。

自分の妻に子ができたときは妻から。
そうでなくなってからは子を産んだ女性からというように。
金と力を持っていた男には案外容易なことだった。
驚くことに女たちはそんな男に乳を提供したのだ。
そしてその類いまれな人徳でその話が表に出ることはなかった。



男はその国のトップに立ち、国のリーダーとなる。
国民に慕われるリーダーとして国を導くことができた。
数十年、男は国を治めた。
男はその国で絶対的な存在となる。


男も年を重ねた。
しかし、異常なまでに若く健康であった。
国民はそんな男を神としてあがめる。

それが長く続くと国民は不思議に思うようになる。
神のような存在であっても男は人間である。
それなのに男はなぜ老いないのか。

勇気ある国民が男に尋ねた時、男は人間の乳を飲んでいることを話す。
国民は動揺したがそれが神への道だということを信じるようになった。

そして国民が人間の乳を求めるようになっていく。
もちろんいくつも問題があった。
何よりも乳は赤子の為にあるもの。
それを赤子以外のものが飲むということは子が育たぬということである。
それでは国が滅んでしまう。
その国民には教養があった。
子供こそが国の宝というこということを分かっていた。

では赤子のが元気に育つ人工の乳を作ればよい。
他の国にそのような技術があると知り、その技術を取り入れた。
そして人工の乳を作ることに成功する。

しかし人間の乳の量は知れている。
皆、神に近づきたいのである。






だったら人間の乳の量を増やせばよいのである。

乳の出の良い女が国中から集められる。
その中から親の乳の出、血統で選ばれた女。
そして優秀で乳の出の良い母を持つ男も選ばれる。
その男と女は子を作った。

女は初乳のみ赤子に与えることを許される。
その後は人工の乳で赤子を育てた。
生まれた子が女であれば15歳まで育てられ母と同じ道を歩むことになる。
男の子は兵士として育てられ一部の優秀な男だけが子を作ることを許される。
その行為は繰り返された。

数世代後には国中に人間の乳が行き渡ることとなった。
神に近づくために国民は乳を買う。

この行為の結果、国民は健康になり、人口も増え、兵力も上がった。










乳の出なくなった女の身体はボロボロになり役目を終える。
しかしその女達は世間に戻ることはできず、そこで生まれる子供の世話役として
その一生を送ることとなっていた。
目に見える効果は大きいが犠牲について国は隠した。











































何で牛乳を飲むんだろ、チーズを食べるんだろね。
乳牛ってなんだろう。
血統ってなんだろう。
そう思っただけ。

ホルスタイン(乳牛)が人間だったらこんな感じじゃないかな。
ひたすら妊娠と出産を繰り返し最終的に乳が出なくなったら肉になるし。
オスが生まれたら肉まっしぐらだしね。


※決して頭がおかしくなった訳ではありません。
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