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Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

天秤にかける。


これは日常の生活の中でよくやること。
あっちの肉よりこっちの肉がいいとか、あの野菜よりこっちが新鮮とかさ。
この値段でこれだったらあの値段のあれの方がいいとね。
そんな些細なことから大きなことまで僕等は天秤にかけるのだ。
大きな決断をする時、家を買うでもいい、結婚相手を決める時でもさ。
要は自分にとって一番いい選択をすることなんだろね。


さて、自分がそういうことの対象になった場合どうなるのだろう。
天秤にかけるってことは重ければ重いほど価値があるということになる。
だったら自分はどれくらいだとね。

理科の実験でよく使った上皿天秤。
グラム単位だったけどさ、薄い分銅からどっしりとした分銅まであった。
直接手で持ったら狂うからピンセットで持ちなさいと注意された記憶。
あれの分銅に自分がなったらどれになるのかなって思ってた。
並の人間が10グラムとしたら僕はどれになるとね。


先日、面白いことがあって僕は天秤にかけられることになった。
はっきり言って天秤にかけられるとさえ思ってなかった。
そこで思っていた以上に僕は重いと評価された。
それが嬉しくってねぇ、まだ僕はやれるのかなと思ってしまった訳だ。

いかさました訳じゃないよ。
でもまぁ、すぐに化けの皮がはがされてというか見破られてしまったけどね。
そしたらやっぱり軽いのね。
当然だ、自分でもそれは正しい判断だと思う訳さ。


軽くてもさ、天秤にかけられるくらいになったのだと思いたい。
どうやら薬包紙より軽いと思っていたのにそれよりは上らしい。


己の価値とはどれくらいか知りたい。
でも、自分で思っているより重かったり軽かったり。
だけど価値は見方、見る人によっても変わるのだよね。
その人が持っている天秤自体が正確かも分からないもんね。


どれが正しいかなんて分からないということにしたら気楽になれるかな。
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もう、ずーっと前に友人と一緒に小旅行したときのこと。

港近くの海産物を食べさせてくれるとこにいって玄界灘のカキを食べてた。

そこで通りがかったおっちゃん数人が言う。
「あの娘は兄ちゃんのあれか?(小指を立てながら)」

「いいえ、ちゃいますよ」と答える僕。

そうしたら返ってきた言葉が「だなぁ、あれは兄ちゃんにはもったいねぇ」

「・・・でしょうねー」と苦笑いするしかない僕。
冴えない感じ満点の僕が横にいたらそう言われても仕方ない。


付き合いも長く、気心の知れた人なので頑張る必要が無いと思って待っていた博多駅。
会ったら服装もそうだけどえらく化粧頑張っていてね。
ま、今思えばそういう年頃なんだろうけどさ。
横にいる自分がやたら不釣り合いでね。
そうか、地元とこっちじゃ違うんだと思い知らされた訳。


10数年の間、何度も助けてもらった。
数少ない考え方の近い同種の人間だった。



「あれは兄ちゃんにはもったいねぇ。」

言われて納得のそれはそれはごもっともな言葉だった。