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Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

やっとの思いで宿に戻った僕は悩んでいた。

実はこのシーカヤックのオプションでナイトツアーを予約してたのだ。
だけど、疲れすぎてとても行ける状況じゃない。
誰かに代わりに行ってもらおうと思い宿にいた人に言ってみる。
なかなか見つからなくて声を掛けようと思わなかった人に言ってみたら
露骨に不信がられた。
なんだよその目は。
下心ないし、嫌だよ俺だってさ!

ま、それでも見つかったので代わりに行かせていいかとガイドに聞いてみたら
ダメとの返答。
無駄にシビアと言うか商売熱心というか。
確かにルールを崩すと良くないけれど融通利かしてもいいじゃないさ。

お金は払っているしもったいないので行くことにしました。
そんなに歩かないと聞いていたので乗り切れるかな。


で、まずは海岸へヤシガニ探し。
だけど探せども探せども見つからない。
いつもより気温が低かったのでヤシガニは営業してない模様。

はい次!
ということでオガサワラオオコウモリ探し。
これは案外簡単に見つかったけど暗くてよく見えない。
暗いし、黒いし、遠いし当然だね。

んっ、次!
光るキノコ。
この島にはグリーンぺぺという光るキノコがあるらしい。
しかしこれも時期が悪く見つからない。
まぁ仕方ないと思っていたら他のナイトツアーの団体さんと遭遇。
その人たちは入っちゃいけない場所に入ってた。
少なくなってきたグリーンぺぺを守るためにガイド同士で決めているとのこと。
それを破っているのでうちのガイドが怒って止めに行っていた。
生息地を荒らすとどうなるかは分かっているけど止まらないらしい。
せっかく来てくれた人に見せたい気持ちも分かるがそこまでして見たいもんではない。
ちなみにとても小さなキノコなので見応えはないと思う。
ま、これがこの島の行く末を暗示している。
屋久島のことがふと頭に浮かんだ。

ガイドがなんか悪いねと言ってかわりにオレンジぺぺを見せてあげると言われた。

IMGP0394.jpg















国立天文台の直径20メートルの電波望遠鏡だ。
オレンジ色にライトアップされている姿はでかいキノコ。
大きさが伝わらないのは僕の腕が悪いからなので許して欲しい。


でもって僕が1番印象深かったのは防空壕である。
激戦地硫黄島に近い小笠原は戦跡がたくさんある。
基本的にガイドなしでは行けない決まりになっている。
案内されたそこは広い元倉庫だった。
発破と手掘りで作られたその空間には圧倒された。
さらに夜だと怖さも加わる。
当時のノミなんかも置いてあったけどいくつかは持ち去られたらしい。
観光客が増えると悲しいことも起こる。

縁起が悪いから嫌がる人もいると思うけど感慨深い。
良く見ると島の岸壁には人間が作ったとしか思えない穴がたくさんある。
ちなみに戦闘で死んだ人はこの島にはいない。
ほとんど病死らしい。
それも兵士だけで一般人は島から出されていた。
だからそこまで気にすることはないはずだ。


そして、やっとのことで長い1日は終わった。

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シーカヤックの疲労で起きたのは昼前だった。

身体は重いが宿にこもっていても仕方ない。
天気も薄曇りで気温も低い。
今日がシーカヤックでなくて良かった。

さてさてせっかく原付を借りているので島を一周しよう。
まず最初に小笠原海洋センターへ。
何が目当てかと言うとウミガメ。

IMGP0405.jpg















いい顔してる。


そしてちょっと珍しいアルビノのアオウミガメ。

IMGP0410.jpg
















美白である。




公共事業。
島を支えるある意味産業なのだろうが資材置き場やらなんやらがある。
雑な感じが島である。

そのまんま道を進みゴミの処理場や火葬場を見つけた。
ごみ処理の技術はすごいらしい。
火葬場は予想通り。
この島で死ねることは島民にとっては幸せなことらしい。
病気になると東京に移されるので骨になるまで小笠原には帰ってこれない。
医療設備が無いからどうにもならない。

畑でどんなものを作っているのか、田んぼはあるのか観察してみる。
土地も少ないので耕作地は少ない。
元田んぼはあっても今はもうないらしい。
買った方が安いし、水の少ない島で稲作は向かないからね。
どう考えても人口に対して耕作地が少なすぎる。
無理があるんだろうね。

海岸線から島の内側に入ると住宅地が造成されていた。
今ブームだからなのだろう。
しかしこの島で家を建てるのは大変である。
資材を運ぶだけで本土の2倍近く費用がかかるのだね。
本当に好きでなければここには住めない。

この島には純粋な島民は少ない。
多くが移住者だ。
海が好きだとか自然が好きだ云々の理由。
面白いことに純粋な島民は日本人の顔をしていない。
元々は、アメリカ、ハワイ、イギリス、ドイツ、ポルトガル、デンマーク、
フランス、南方系のポリネシアやハワイなど。
これらと日本の混血なのである。

だからこんなものがある。
IMGP0396.jpg















デザイン含めて日本らしくないね。
だけど神社もある。
混ざってるね。


色々考えながらゆっくり回ったけどすぐに一周してしまった。


時間がまだあったので土産物屋を見て回る。
これと言って何もないけれど心を奪われたものが1つ。
それがこれ。

IMGP1063.jpg






















何かと言うとシロナガスクジラのひげである。
ちょっと高かったけど買ってしまった。
もう手に入らないだろうし憧れの地球最大の生き物シロナガスクジラ。
これが1本のひげというのがすごい。
さすが30mあるだけのことはある。
今後手に入れようとしたらシーシェパードから焼き討ちにあいそうだし。
死体が陸に上がることも生息域を考えてもまずないだろうしね。

もう1つマッコウクジラの歯もあったけど高すぎて手が出なかった。
いつか買うのもいいかもしれない。


夜は知り合った若者と飲みに行った。
考えが若すぎてついていけない。
おじさんも考え方が古いのかなぁと思ってしまう。
ただ、うらやましいとは全く思わないのね。

しっかしこの島の接客はひどいもんである。
雑で愛想が無い。
BGMで沖縄の島唄が流れてるけどどうしたものか。
ま、求めてはいないけど来た人にはがっかりされるだろう。

そして食べ物がおいしくない。
島だから新鮮な海の幸と思ってはいけない。
普通に静岡直送の鮮魚と書いてある。
どんなに早くても2日かかるのにそりゃ美味しくないね。
島の魚もあるけど多くの島の漁師は漁に出ないで観光に船を出すのだ。
そして魚もあんまりおいしくない。
魚は南より北だね。


若干のカルチャーショックだったのはウミガメを食べること。
普通にウミガメ入荷しましたって張り紙がある。
煮込みと刺身がある。
煮込みはちょっと気が引ける見た目なので刺身を1切れもらって食べた。
味気ない鳥刺と言ったらいいだろうか。
まずくはないけどおいしいとも思えない。

ちゃんと制限があって決められた量しか取ってはいないとのこと。
これも文化ってやつだ。
カメは甲羅がナベになるって聞いたことがある。
リクガメはそうらしいがウミガメはどうなんだろ。
鴨ネギも真っ青の亀ナベだね。
食べてくださいって言っているようなものだもの。











小笠原最後の日に予定が無かったのでフェリーの出港までにできることをしよう。
と、思い立ち急遽ホエールウォッチングと南島に行くことを決めた。
ダメ元で観光案内所で聞いてみたら見つかった。
あんまり評判は良くないとのことだったけど宿のばあちゃんは大丈夫と言う。
純粋な小笠原っ子のようだ。
クジラを見たいのと小笠原に来たなら南島に行かないといかんという人も多かった。
だからせっかくなのでということだ。

港で待っているとピンクの船がやってきた。
IMGP0806.jpg















こんな感じの船に乗ってまずはクジラ。

フェリーからも見えるくらいたくさんいるのはザトウクジラ。
ヒゲクジラですね。
クジラと言えば給食の竜田揚げですね。
懐かしいな・・・。

さて、簡単に見れるけど写真を撮るのは難しい。
最初は写真ばかり撮っていたけど諦めた。
写真はプロに任せてちゃんと目で見ようとね。

でも撮ったのはこんな感じ
IMGP0678 - コピー















ザッパーンしてるね。




船に近寄ってきたやつ。

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IMGP0704.jpg

IMGP0706.jpg

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ザッパーンから間近でチャプンまで見られて満足。


そしてこのまま南島へと向かう。
南島は入島制限のかかっている島でとてもきれいなとこ。

どれくらいかって言うとこれくらい。

IMGP0786.jpg


IMGP0782.jpg
















紅の豚のポルコの隠れ家みたいだね。
空賊連合の見ていた景色ってこんな感じかなと思ってみる。

こんなカタツムリの半化石もあったりする。
IMGP0798.jpg
















色もきれいでかわいらしい。
あまりにも無造作にたくさん転がってる。
簡単にポケットに入れて持って帰られそうなのでこれだけはやめて欲しいね。
こんな感じかぁと思いながら港に帰ることになった。





フェリー出港前。
同じ宿に泊まった仲間ですね。
千鳥という宿なのでCで。
IMGP0807.jpg




















フェリー出港の見送り。

IMGP0825.jpg


















これは普通の出港だけどここからがすごい。

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船が並走。
さりげなく後ろで放水してる。



IMGP0849.jpg


















かなり長い距離の見送り。


そして最後は・・・。

IMGP0866.jpg

















海にダイブ。




そして漂流。
あ、ちょっと飛んでるけどいいか。

IMGP0859.jpg

















そして行きと同じ長い船旅。
場所も移動しやすいとこにしてもらった。
そしてほぼ寝続けて東京に着く。

東京でどこか行こうかと思っていたけどそんな気も起きない。
疲れたので最終の飛行機で帰ることにした。




小笠原の観光客の多さに対応しきれていない地元。
壊れていかなければいいけど難しそうだな。
そう思れて仕方ない状況。
一時のブームではあると思うけど頑張って欲しいとこである。
そうしないとえらいことになるからね。

もう行くことはないだろうけど行けて良かった。


半年かかった旅日記もこれで終わり。