Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

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四日目になると吐き気が治まり少し楽になってきた。
しかし、熱はあるし傷も相変わらず痛む。
食欲はあまりなかったが食べることもできるようになってきた。
しかし、ちょっとした問題が起こった。
味覚が変わってしまっていた。
ご飯やみそ汁の匂いを嗅いだだけで吐きそうになるのだ。
受け付けるのは果物でそれも酸味の強いものに限る。
完全につわりの時期の妊婦と同じ状態になり他の物を受け付けなかった。
そういう場所はいじってないはずなのだけれども原因は手術しか考えられない。
不思議なことに嗅覚も敏感になってやたらと匂いが気になった。
勝手な想像だけれどもゼロからのやり直しなのじゃないかと思う。
つわり状態は思いの外長く続き困ったが男でつわり経験はそうはできない。
いつか役に立って欲しいもんだ。

さて、この数日で体力を消耗しきってしまい体を起こすだけで目眩がするようになり、ベッドを起こすだけで疲れきってしまう。
心臓より高い位置に頭があることがこんなにきついものだとは思ってもいなかった。

その夜、少し余裕ができて自分は生きているんだと実感が湧いてきて涙が出た。
こんな状態なのだけど生きている。
十分なことじゃないかと心底思った。
当然のことながら右半身は全く動かない。
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「あなたがそうなったら私が必ず助けに行く」と言った人がいた。
そうなったらとは今の状態のことだ。
しかし、どんなに周りを見渡してもその人はいない。
騙された!嘘をつかれた!なんてことは思わない。
むしろ当然だと思う。
そのときの本心だったのだ。
そのときは必ずそうしようと思っていたのだ。
でも、今はそんな気持ちにはなれない。
当然だ、時が流れたのだから。
心変わりは世の常ということだ。
結構最近になって少しずつ理解してきた。
時が流れずに止まっていればまた話は変わってくるかもしれない。
でもそんなことは不可能だ。
仮にそうであったとしたら僕は今こういう状態にはなっていないはずだ。
難しく考えることはない。
世の中に変わらないものはない。
物であっても心であってもだ。

永遠というものはないのだ。
何かが必ず変わる。
そうすれば少しずつズレが出てくるものだ。
永遠の愛を誓いますと言っておきながらそうできない人の多さ。
そういうものなんじゃないだろうか。

以前、別に助けてあげると似たようなことを言われたことがあった。
その人もここにはいない。
悪いことを言うつもりもない。
むしろ逆だ。
30℃なんか軽く越えている真夏の昼下がり。
新宿の交差点で信号待ちをしていた僕はその言葉に救われた。
あんなに嬉しくなるものかと思うくらい嬉しかった。
その時、確かに目の前に道が開けたのだ。
本当に感謝してる。

ま、あれだ。
まだまだまだまだ人間的な何かが自分には足りないということだ。
リハビリの先生と仲良くなった。
皆は普通だと言うが僕から見ると少し変わっている。
30代後半、バツイチ子供無しって感じ。
若い頃は綺麗だったと容易に想像できる。
バツイチってのは今までの会話の内容からの想像だ。
さすがにそこまでは聞けない。

さてその先生から漫画をいくつか借りた。
古谷実のシリーズ全巻だ。
稲中卓球部の延長だと思っていたら作風がガラッと変わっている。
内容の説明はしないけどやたら重っ苦しくて何よりも後味が悪い。
今まで経験した嫌なことを全部思い出させてくれた。
いいことも少しは思い出したけど圧倒的に悪いことばかりだった。

1番重かったものを読み終えた後には人を殺すか自殺でもしてしまいそうな状態になる始末。
基本的に主人公はどうしようもなく不幸で最後はなんとなく幸せな感じで終わるのだ。

僕はその主人公が自分と比べると十分幸せだと思ってしまった。
別に自分が不幸だとも思っていないがそう感じてしまったのだ。

なんか急に自分が情けなく感じてしまう。
今まで漫画を読むのが辛いと思ったことなんてなかった。
楽しむはずの漫画をため息をつきながら読むことなんて想像もしていなかった。
たった20冊なのに5日もかかった。
これだけ時間があり、テレビもあまり見ていないのに。
ま、とりあえず終わり。
恐らく、精神的に参っているんだろう。
何年か後だと笑いながら見ているかもしれない。
頭の痛みは完全に消えた。
痛み止めも飲んでいないが朝起きたときの体の強張りはまだきつい。
しかし、我慢できる範囲内だ。

足のリハビリは歩行距離を少しずつ延ばしていっている。
明日から病棟内の歩行が解禁になる予定だ。
しかし、足首の反応が悪くまだまだ先は長い。
手はなんとか物がつかめるようになった。
しかし、実用には程遠い。
安物のマジックハンドの方がよっぽど使える。
握力は4キロ程度でそれこそ箸より重いものは掴めないし、箸を使うなんてずっと先の目標だ。

医者に言わせればかなり順調らしいがなかなかどうして先は長い。
頭では分かっているけど心がついてこない。

思った以上に身体は正直だ。

難しいね、なかなか。
まさかのインフルエンザで隔離されちまいました。
弱っている年寄りを差し置いての若手でございます。
検査結果が出た途端に全看護士が僕を取り囲み、そのまんま個室に連れていかれたのです。
なんか四・五日は部屋から出られないそうな。
完全なる院内感染でしかも感染源がリハビリの職員臭い。
あまりにも特徴のある顔の人で丸みのある片桐はいりだとか中国のお面と言ったから呪われたのかなぁ。
と、ちょっと反省。

しかし、タミフルと解熱剤であっという間に回復。
すごいねタミフル。
多少おかしくなる人がいても使う理由がよく分かった。
確率もかなり低いし、薬には必ず副作用があるのだから。
なってみたらそんなこと言えないかもしれないけど大多数の人を救う方がいいさ。
全てを救うというのは不可能なのだから。

ということで当面の問題はまともなリハビリが出来なくなったということです。
部屋の中で自分でするには限度があるのね。
手術から一ヶ月を過ぎ、病棟内でも古株になりつつある現在、まだインフルエンザで隔離されてます。
ちょっと微熱が出ただけなのに。
普段からちょっと疲れると微熱出てたっしょ。
1時間くらいで回復してるでしょ。
と言っても無駄な抵抗。
監禁は延び、明日までは監禁決定です。
昨日は仲良しの掃除のおばさんがインフルエンザと聞いたとたんごみ箱放り投げて出て行ってすごい重装備で帰ってきた。
この部屋よりも内科の待合の方がよっぽどデンジャラスなのにね。

さて、身体の方は回復してはいるけどまだまだ先が見えない。
足はなんとか歩けるけど踏み出し後の着地点が定まらない。
かかとと爪先の反応もあまりない。
手はちょっと動くようになったけど掴む・離すで精一杯。
細かい動きなんて夢のようなこと。
筋肉・骨・関節がばらばらになった感じで今は骨を直接動かしてるよう。
節々にクッションが無い感じで痛い。

転院しないといけないけどゆっくりとしか進まない。
病院から12月の入院費請求書が来た。
請求金額は約240万円。
そこを高額医療申請していたので実際には12万円の支払いで済むことになる。
3割負担でも80万円なのだけど不思議な計算式でそうなっている。
ちなみに手術費だけで140万円。
一瞬、手術費が高いと思ってしまうけどそうでもない。
10人程度のスタッフが10時間相手にしているのだから。
手術室の使用料、薬品等を考えると安いと思う。
飛躍するけどそう考えたらブラック・ジャックの手術料は妥当かもしれない。

しかし、今回ほど健康保険が必要だと思ったことはない。
とてもじゃないけど今の僕にはあの金額は払えない。
仮に払えても何も残らない。
生活、そして国の負担が増えるのも分かるけどこれは続けなくちゃいけない。
そうしないとお金がなけりゃ医療が受けられない事態になるし。
そうしたら国が荒れるよ、本当に。

去年、世間知らずの総理大臣が保険料払うのはバカバカしいみたいなこと言ったけどそこまで問題にされなかった。
社会保障制度を全く理解してない人が国のトップにいるのだよ。
神の国より衝撃的だったよ。
失言とかそういう次元じゃない。
今は誰がやったって駄目だろうけどとりあえず次を望むよ。

ま、しばらく医療費の支払いは続き、蓄えなんて無くなるのです。
転院する病院がやっとこさ決まった。
実家の近所にあって回復期のリハビリができるというのが決め手。
最近はとても評判が悪い病院なのだけど手術する訳じゃないしね。
そう思い無理矢理納得してみる。
駄目だったら変えればいい話さ。

でも、書類の関係で転院の日取りは未定。
北海道から帰ってきました。
んで、今日から地元の病院に転院です。

よかった点
・食事がうまいというか地元の味。
でも、量が少なくて腹が減る。

・家が近い

・リハビリし放題

悪い点
・できたてで設備最高病院から設備がかなりランクダウン。
ベットが固い。壁に血痕がたくさんついてる。
職員がほとんどベテランはいいけど若手が少ない。

・医者がいないし患者も少なくて活気がない。
「医者はなぜ病院から立ち去るのか」って講演のポスターがいたるとこにある。

という感じの市立病院での入院生活開始。
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