Dragon World

ま、それなりにやっているつもり

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憑き物が落ちるとはこういうことなんだろうか。

ずっと悩まされていたものがある朝消えた。
清々しく何とも言えない爽快感を今味わっている。
いつまでこれが続くか分からない、すぐ元に戻るかも知れないけどさ。
ああいう思いで過ごすのはもう嫌だな。
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歩いたら前に進む」

それは当然、当たり前、そして常識のこと。

そんなことに気付いたのは二十歳くらい。

これは遅いのだろうか。

ちょっとした衝撃だった。
号泣する準備はできていた

こんなタイトルの小説がある。
江國香織のやつで読んだことはない。
本屋で平積みされてる文庫本を見たことがあるだけ。

このタイトルがずっと頭から離れない。
矛盾してるようなしてないような。
この感じは女性的なものかなぁ。
泣く準備ってのは成立するのだろうか。
もしそうだとしたら僕にとっては偽りに見えてしまう。
でもそうじゃないかもしれない。
ただ泣くことであって備えることはおかしいと考えるのがおかしいのか。
ただの題名であって気にすること自体おかしいのか。

号泣でなければ気にならないのだろうな。
気にした時点で作家に負けたのは認めます。
同じ病室のじいさんは志村けんを思い出させる。

昼間の行動はドリフのコントそのもの。
あの喋り方、そしてよくあれだけ手が震えてるのに飯が食えるもんだ。
すごい揺れ幅。

夜になると自我というものが無くなってどこか違う世界へ行ってしまう。
でも精神は違う世界にいても肉体はここにいるのだ。
彼は数分おきに動きナースが飛んでくる。
僕も枕をもらった。
よく眠れよということなのだろうか。
こういうことを朝までやられてナースもくたくた、僕も寝不足。
朝の6時くらいに深夜勤務で疲労もピークのナースが「いい加減にしてください!!」と叫ぶ。

別に誰も悪くない。
悪くないけど寝かしてくれ、明日は大事な日なんだ。
手術は終わりました。

大成功ではないけれどこれでも成功の部類です。

その結果、半身麻痺でございます。

まぁ命と比べると安いももんです。
ひどい人はもっとひどいのだからね。

これでようやく人生の切り売りができるようになったのです。
脳をいじったら味覚が鋭くなった。

コーラの味がまるっきり違いびっくり。
おいしいけど科学的な味がたくさんする。

味覚もやり直しらしい。
熱、傷の痛み、吐き気でのたうちまわった。

夜は永遠に続くんじゃないかと思うほど長く、頭は自分のものとは思えない程痛い。

運悪く他の人より意識がはっきりしていたみたいで余計に辛い。

たいていの人はしばらく夢の世界にいるみたいだけど僕は手術室を出たところからはっきり全部覚えてる。

それが楽になって初めてある曲を聴いた。
吉田拓郎の今日まで明日からってやつ。

私は今日まで生きてみました
時には誰かを傷つけながら
そして今私は思っています
明日からもこうして生きていようと

泣いてたのさ、明日も生きてみようと心の底から思ったのさ。

早くも薄らいでいるけどこの気持ちは絶対に忘れてはいけないものだ。
手術のできないブラック・ジャックはブラック・ジャックはではなくただの間黒男。

アッチョンブリケの無いピノコはピノコ。
でも、奇形膿種は必要条件。

自分は何者?
何が必要?
明日、手術ということでビビりまくっている人がいる。
40代半ばのいいオッサンだ。
前いた病院では手が出せず死ぬのを待つしかなかったらしい。
ここでも散々脅されて「死ぬよ」なんて言われてずっと怖がっている。

でも、それは普通のこと。
それくらいのレベルの人ばっかりで僕だって同じような状態だった。

ここは手術のレベルが高くてほとんど死なない。
そりゃ、絶対はないけれどそうなる可能性はかなり低い。
だから任せるしかない。
患者の仕事は覚悟を決めることだけ。
まぁ、それが難しいのだけどやるしかない。
それができたら麻酔で眠るだけなのだから。

毎日のそれの繰り返しで泣いたり笑ったりだ。
少し前に紹介した片目の牛が死んだ。

たった二ヶ月生きただけで最期は治療もしなかった。

こういうもんだと分かっていてもなんかあれだ。
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